PHPバージョンアップ代行の選び方|8社を比べて分かった確認点

PHPのバージョンアップを頼める業者を探すと、検索結果に1万円の出品と30万円の会社が並びます。同じ「代行」なのに金額が30倍違う。どこに頼めばいいのか、安いところで大丈夫なのか。この記事は、その判断のために、業者を選ぶときに確かめる点を順に書いたものです。
先に答えを書くと、差は5つの点で出ます。PHPの切り替えだけか、WordPress本体・プラグイン・テーマまで更新するか。テスト環境で先に試すか。他社が作ったサイトを同じ料金で受けるか。壊れたときに直すまで面倒を見るか。納期を書いているか。この5つを見ると、1万円と30万円のどちらが自分のサイトに合うかが分かります。
2026年10月に、検索で上位に出る8社の公開ページを調べて1つの表にしました。費用の内訳はPHPバージョンアップの費用相場に、自分でやる手順はエラーの直し方と手順に分けて書いているので、ここでは「どこに、何を確かめてから頼むか」に絞ります。
伊藤見積もりの相談で「安い出品を見つけたんですが、大丈夫でしょうか」と聞かれます。大丈夫なサイトもあります。市販テーマで、更新を続けていて、壊れても戻せる人なら。そうでないサイトは、安い出品が「PHPの切り替えだけ」を売っていることを先に知っておいてください。
PHPバージョンアップ代行の料金は1万〜30万円。差は対象の広さ
検索で上位に出る8社の公開ページから、料金・対象・テスト環境・他社制作への対応・納期を拾いました。2026年10月22日時点の記載で、税別の表記は税込に換算しています。「記載なし」は、ページに書いていないという意味で、やっていないという意味ではありません。
| 依頼先 | 料金(税込) | 対象 | テスト環境 | 他社制作 | 納期 |
|---|---|---|---|---|---|
| ランサーズの出品(個人) | 10,000〜15,000円(税区分の記載なし) | サーバー側のPHP切替のみ。本体は+10,000円、テーマは対象外 | ○(サブドメインに作成) | 記載なし | 7日/3日/1日 |
| サイト引越し屋さん | 33,000円〜 | 本体の更新。PHP・プラグインまで含むと総額5〜10万円 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| SD WEBWORKS | 44,000円〜+PHP 33,000円(7系)/55,000円(5系) | 本体・プラグイン。テーマは原則行わない | ○ | 記載なし | 記載なし |
| wp.versionup(wp.make) | 55,000円〜+PHP 22,000円〜 | 本体・プラグイン・脆弱性診断 | ○ | ○(独自テーマも) | 記載なし |
| ozone notes | 他社制作: 本体 88,000円〜/PHP込み 121,000円〜 | 本体・PHP。必要に応じてPHPコード改修 | 記載なし(事前調査は無料) | ○(割増) | 記載なし |
| バイテック | 300,000円〜(税区分の記載なし) | 企業サイト・WordPress・EC | 検証あり(名称の記載なし) | ○(他社に断られたサイトも) | 記載なし |
| ビットハイブ | 事例 66,000〜2,750,000円 | PHPで書かれた業務システムの改修 | ○ | 記載なし | 記載なし |
| クロト | 記載なし(要相談) | システム開発・WordPress同時対応 | ○(ステージング) | 記載なし | 最短2週間〜 |
| 当社 | 全部込み 24,800円〜 | 本体・プラグイン・テーマ・PHP・基本のセキュリティ対策 | ○(本番のコピーで) | ○(同じ料金) | 見積りは当日。着手は日程を相談 |
並べて分かるのは、金額の差が「何を上げるか」の差だということです。サーバーのPHPの版を切り替えるだけなら1万円台、WordPressの本体とプラグインまで更新すると3万〜12万円、PHPで書かれた業務システムの改修になると数十万円から。1万円と30万円は、同じ作業の値段の差ではなく、別の作業の値段です。


WordPressで作られた会社サイトやネットショップなら、見るのは表の上半分です。制作会社に独自のプログラムで作ってもらったシステムは、下半分の業者に「PHPの版を上げるとどこが壊れるか」を調べてもらうところから始まり、金額はコードの量で決まります。この記事は、上半分のWordPressのサイトを前提に書いていきます。
頼む前に確かめる5つの確認点
8社の表で差が出ていた項目が、そのまま頼む前の確認点になります。上から順に聞けば、1万円の出品と30万円の会社のどちらが自分のサイトに合うかが決まります。
確認点1 本体・プラグイン・テーマまで含むか
1万円台の出品が安い理由は、サーバーの管理画面でPHPの版を選び直す作業だけを売っているからです。それ自体は数分で終わります。問題は、古い本体やプラグイン、テーマが新しいPHPで動かないことが多く、切り替えた瞬間に画面が真っ白になることです。
テーマのバージョンアップ・不具合修正は基本的に行っていません
ランサーズ「PHPのバージョンアップ設定(サーバー側)を代行します」
出品の説明には、本体の更新は別料金、テーマは対象外、と書いてあります。つまり切り替えて壊れたら、戻して終わりです。壊れた原因がテーマなら、直すのは自分か、別の業者になります。
WordPressのサイトでPHPを上げるなら、本体・プラグイン・テーマの更新と、PHPの切り替えを、1つの作業として頼んでください。表で「対象」の欄に本体・プラグイン・テーマの3つがそろっているかを見ます。PHPだけの出品は、更新を日頃から続けていて、テーマが市販のもので、壊れても自分で戻せる人向けです。
確認点2 テスト環境で先に試すか


業者に頼む意味は、壊れたときに直してもらえることです。それができるのは、本番とは別に、本番のコピー(テスト環境・ステージング)を作って、そこで先にPHPを上げてエラーを出させ、直してから本番に反映する業者です。本番でいきなり切り替える業者は、壊れたら戻すしかなく、自分でやるのと変わりません。
表の中で、テスト環境で試すと明記しているのは、ランサーズの出品、SD WEBWORKS、wp.versionup、ビットハイブ、クロト、それに当社です。ランサーズの出品もサブドメインにテスト環境を作ると書いていて、この点は個人の出品でも確かめれば分かります。
聞き方は1つです。「本番の前に、別の環境で試してから反映しますか」。試すと答えたら、その分の時間が料金に入っています。「本番で切り替えて、ダメなら戻します」と答えたら、それは切り替えの作業だけの金額です。
確認点3 他社が作ったサイトを同じ料金で受けるか
制作会社の料金表は、自社の顧客向けに書かれていることがあります。ozone notesは自社で作ったサイトなら本体+PHPで33,000円〜、他社が作ったサイトなら121,000円〜と、同じ作業で金額を分けています。wp.versionupとバイテックは他社制作も受けると書いていて、ほかの業者は記載がありません。
理由は、よその会社が作ったサイトは、どんなテーマか、どこを独自に書き換えているかを調べるところから始まるからです。ただ、調べる作業はテスト環境でPHPを上げてエラーを出させれば数時間で済むので、当社は他社制作でも同じ料金にしています。
頼む前に「他社が作ったサイトですが、料金は同じですか」と聞いてください。「対象外」「見てから」と返ってきたら、その業者は自社の顧客向けです。
確認点4 壊れたとき「戻すまで」か「直すまで」か
「不具合が出たらどうなりますか」の答えは、業者で3通りに分かれます。
- 戻すまで: 切り替えで壊れたら元の版に戻す。直すのは別料金か対象外。ランサーズの出品は「見送ることも可能」で、見送っても返金にはならないと書いています
- 相談して直す: 大きな不具合は「別途相談」「要相談」。SD WEBWORKSやクロトはこの形で、金額はそのときに決まります
- 直すまで込み: テーマの修正まで料金に含み、公開後も一定期間は無償で対応する。当社は公開後1か月を無償にしています
安い料金には1つ目が多く、高い料金には3つ目が多い。どれが悪いということではなく、自分のサイトが壊れたときに誰が直すかを、頼む前に決めておく話です。テーマが古い、制作会社と連絡が取れない、というサイトは、3つ目を選んだほうが結果として安く済みます。
確認点5 納期を「着手まで」と「作業日数」で言えるか
納期を書いているのは、8社のうちランサーズの出品(7日・3日・1日)とクロト(最短2週間〜)だけでした。ほかは「相談のうえ」です。サーバー会社の通知に期限が書いてある場合や、脆弱性の公表で急ぐ場合は、ここが決め手になります。
聞くときは2つに分けます。「いつから着手できますか」と「着手から本番の反映まで何日ですか」。着手が早くても作業に2週間かかる業者もあれば、着手は来週でも作業は2日で終わる業者もあります。当社は、URLを送っていただいた当日に見積りをお返しし、着手の日程はそのメールで相談します。更新を続けているサイトなら作業は1〜2日、数年止めていたサイトは、事例のように5サイトで19日かかることもあります。
2026年10月のPHP本体の脆弱性(php2shell)のように、修正版の公開から数日で悪用が始まる場合は、「今週中に着手できるか」を最初に聞いてください。できないと答えた業者を待つより、できる業者を探すほうが早いです。
渡す情報はURLとサーバー名まで。パスワードはメールに書かない
見積もりの段階で渡すのは、サイトのURL、使っているサーバー会社の名前、今のPHPのバージョン(分かれば)の3つで足ります。外から見れば、WordPressのバージョン、使っているテーマ、プラグインのおおよそは分かるので、ログイン情報は作業を頼むと決めてからで構いません。
お問い合わせのメールに、パスワードや秘密鍵を記載しないでください。
DIC Japan「PHPアップデート代行・脆弱性対応」2026年10月22日
ランサーズの出品では、購入後にWordPressのID・パスワード、FTP情報、サーバーのコントロールパネルの情報を渡す流れになっています。個人に頼むこと自体は問題ありませんが、渡した情報は作業が終わったら変えてください。サーバーのパネルに入れる情報は、サイトを丸ごと持ち出せる情報です。
当社は、見積もりまではURLだけで、ログイン情報は不要です。作業を頼んでいただいたあとは、サーバーのパネルから発行できる作業用のFTPアカウントか、WordPressに作業用の管理者を1つ作っていただき、作業後に消します。
依頼から完了までは5段階。調査が無料かを先に確かめる
WordPress・PHP・プラグインの版と、テーマの作りを外から確認します。この段階が無料かどうかは、業者のページに書いてあります。ozone notesは事前調査を無料と明記し、当社も無料です。
金額だけの見積もりは、あとから足し算になります。本体・プラグイン・テーマ・PHP・テスト環境・バックアップの6つが書いてあるかを見てください。
本番のコピーで先に更新し、出たエラーを直します。テーマの改修が要るなら、ここで量が分かります。追加の相談があるならこの段階です。
テスト環境で問題が無いことを確かめてから、本番の本体・プラグイン・テーマを同じ状態にし、PHPを切り替えます。作業前にバックアップを取ります。
トップから数ページを移動し、お問い合わせフォームの送信、ネットショップなら注文の流れまで通します。ここまでが完了です。
5段階のうち、1と2が見積もり、3〜5が作業です。見積もりで聞いた「含まれる作業」が3〜5のどこまでを指しているかを、合わせて確かめてください。
更新を続けているサイトは、頼まなくていい
市販のテーマと公式ディレクトリのプラグインだけで作られていて、本体・プラグインを日頃から更新していて、サーバーの管理画面に入れて、数時間止まっても大きな損失にならないサイトは、自分で上げて構いません。切り替えは管理画面で版を選ぶだけで、費用は0円です。
逆に、制作会社が作ったオリジナルテーマで連絡が取れない、何年も更新していない、お問い合わせやネットショップが売上に直結している、というサイトは、上げた瞬間にエラーが出る確率が高く、出たあとの修正がコードを直す作業になります。この場合は、本体・プラグイン・テーマまで含む代行に頼んだほうが、結果として安く済みます。自分で上げる手順と、500エラーが出たときの直し方は、手順の記事と500エラーの記事にあります。
当社の代行は全部込み ¥24,800〜。他社が作ったサイトも同額
当社のWordPress・PHPバージョンアップ代行は、本体・プラグイン・テーマの更新、PHPの切り替え、基本のセキュリティ対策、テスト環境での事前確認、作業前のバックアップまでを、全部込み ¥24,800〜(税込)で受けています。他社が制作したサイトも同じ料金で、公開後1か月は無償で対応します。
| 確認点 | 当社の答え |
|---|---|
| 対象 | 本体・プラグイン・テーマ・PHP・基本のセキュリティ対策 |
| テスト環境 | 本番のコピーで先に更新し、直してから本番へ |
| 他社制作 | 同じ料金 |
| 壊れたとき | テーマの修正まで込み。公開後1か月は無償 |
| 納期 | URLを送った当日に見積り。着手の日程はメールで相談 |
| 渡す情報 | 見積りまではURLだけ。ログイン情報は不要 |
| 追加料金 | 画像や記事が大量でデータをまとめて移せない規模と、開発終了プラグインの代替でコードの書き換えが大量になる場合の2つだけ。事前に相談 |
この記事で書いた確認点を、当社に当てはめた表です。相見積もりの1社として、ほかの業者の答えと並べて見てください。URLをフォームかLINEで送っていただければ、当日に全部込みの金額を1通のメールでお返しします。返信が無ければそれで終わりで、営業の連絡はしません。
実際の対応事例
「テスト環境で先に直す」「本体・プラグイン・テーマまで含む」を実際にやった1件です。
6年分の更新を5サイトに当てた住宅会社グループ
グループで運営する5サイト(本体・不動産・リノベーション・家具のネットショップ・サポートサイト)が何年も更新されていない。いちばん古いサイトはWordPress 5.4.22、PHP 7.4.33、MySQL 5.6.23。PHPを上げると古いテーマが止まる状態
PHP 7.4とMySQL 5.6のサポート切れを4サイトが抱えたまま。テーマがプラグインの内部ファイルを複製する作りで、PHP 8で消えた書き方が複数のファイルに残っていた。ネットショップは本体が6.1.2に固定され、更新が効かない状態
全サイトでバックアップを取り、本番と同じ構成のテスト環境で本体を1バージョンずつ(最大13段階)、プラグインを1件ずつ更新し、そのたびに最大255ページを自動巡回 → テーマのPHP 8向けの修正を先に済ませてからPHP 7.4→8.3に切り替え → MySQL 5.6→8.4は新しいDBを作ってデータを移し、接続先を切り替え → 本番反映後に実際のブラウザで巡回
2026年9月28日〜10月16日の19日間で全5サイト完了。公開中のサイトは停止せず。本体サイトは全449ページでエラー・警告0件
この件を「PHPの切り替えだけ」の出品に頼んでいたら、切り替えた瞬間に5サイトとも止まり、戻して終わりになっていました。テーマの修正をテスト環境で先に済ませたので、本番の切り替えでは1件も止まっていません。
よくある質問(FAQ)
- 1万円の出品に頼んでも大丈夫ですか?
-
市販テーマで、更新を続けていて、壊れても自分で戻せるサイトなら大丈夫です。出品の説明にあるとおり、本体の更新は別料金、テーマは対象外なので、古いテーマや何年も更新していないサイトは、切り替えて壊れたら戻して終わりになります。
- WordPressのバージョンアップ代行と、PHPバージョンアップ代行は別のサービスですか?
-
業者によって分かれています。SD WEBWORKSやwp.versionupは本体の更新が基本料金で、PHPは別料金のオプションです。当社は本体・プラグイン・テーマ・PHPを1つの作業として全部込みにしています。どちらを頼むにしても、古い本体のままPHPだけ上げると動かないことが多いので、まとめて頼むのが安全です。
- 他社に断られたサイトでも受けてもらえますか?
-
受ける業者はあります。バイテックは「他の制作会社に断られたサイトでも」と書いていますし、当社も他社制作を同じ料金で受けています。断られる理由はたいていテーマが古いことなので、テスト環境で直す前提の業者に相談してください。
- 見積もりだけ頼んでも費用はかかりますか?
-
多くの業者は無料です。ozone notesは事前調査を無料と明記し、当社もURLを送っていただくだけで当日に金額をお返しします。頼まなければ費用はかかりません。
- 業者に渡すパスワードが心配です。
-
見積もりの段階ではURLだけで足ります。作業を頼むと決めてから、作業用のアカウントを作って渡し、終わったら消すのが安全です。メールにパスワードを書かないよう注意している業者もあります。
- どのくらい急いだほうがいいですか?
-
サーバー会社の通知に期限があるならその前に、脆弱性の公表があったときは今週中に着手できる業者を探してください。2026年10月のphp2shellでは、8.1以前のPHPに修正版が出ませんでした。
まとめ
- PHPバージョンアップ代行の料金は1万〜30万円。差は「PHPだけか、本体・プラグイン・テーマまでか」「WordPressか業務システムか」
- WordPressなら、本体・プラグイン・テーマまで含む代行を選ぶ。PHPだけの出品は、壊れたら戻して終わり
- テスト環境で先に試す業者か、他社制作を同じ料金で受けるか、壊れたとき直すまで見るか、納期を言えるか、の4つを頼む前に聞く
- 見積もりまでに渡すのはURLとサーバー名まで。パスワードはメールに書かない
- 更新を続けているサイトは頼まなくていい。古いテーマ・長期放置・売上直結のサイトは、直すまで込みの代行が結果として安い
- 当社は全部込み ¥24,800〜。他社制作も同額。URLを送るだけで当日に金額を返す
- 本体・プラグイン・テーマの更新とPHPの切り替え、基本のセキュリティ対策まで全部込み
- 本番のコピーで先に試して直してから本番へ。作業前のバックアップつき
- 他社が作ったサイトも同じ料金。公開後1か月は無償で対応
- 見積りまではURLだけ。ログイン情報は不要で、当日に金額を1通のメールでお返し
- 営業の電話・メールはしません
合同会社キューブリック まずは状況をお聞かせください。作業前に内容と金額をお伝えし、追加料金はいただきません。
代表社員 / WEBエンジニアこの記事の確認点を当社に当てはめた答えは本文の表のとおりです。相見積もりの1社としてお使いください。

