未経験エンジニアが起業するまでにした20のこと|農業高校卒・独学エンジニアが歩んだキャリアの軌跡

「未経験からエンジニアになりたいけど、自分にできるのかな。」
「いつかは起業したいけど、何からはじめればいいのか全然わからない。」
そんな気持ちを抱えたまま、一歩を踏み出せずにいる方へ。この記事は、そういった方たちに向けて書いています。
合同会社キューブリック代表の伊藤雄次は、農業高校卒・高卒・アルバイト経験のみという出発点から独学でWebエンジニアになり、15年以上のキャリアを経て2025年に起業した人物です。

情報系の学校を出たわけでも、有名企業でキャリアを積んだわけでもない…それでも、手を動かし続け、諦めずにトライ&エラーを重ねてきた結果、今があります。
この記事でお伝えする「起業するまでにした20のこと」は、単なる自己紹介ではありません。
未経験からエンジニアを目指す人、いつか独立・起業を考えている人にとっての、一つの道標として参考いただければと思います。



「この人がこのルートで歩んできたなら、自分にもできるかもしれない」——そう感じてもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。
特別な才能も、恵まれた環境も、最初はありませんでした。
あったのは「人に喜んでもらいたい」という気持ちと、「自分が何とかしてやる」という気合いだけです。それで15年、やってこられました。
まずはその軌跡を、できる限り正直にお伝えします。
伊藤雄次のプロフィール概要
最初に、合同会社キューブリック代表・伊藤雄次の基本情報をご紹介します。
1985年生まれ、福岡県うきは市出身。現在は福岡県古賀市を拠点に活動しています。エンジニアとして15年以上のキャリアを持ち、Web開発・SEOコンサルティング・業務自動化支援という三つの軸でお客様のビジネスを支援しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 伊藤 雄次(いとう ゆうじ) |
| 生年月日 | 1985年生まれ |
| 出身地 | 福岡県うきは市 |
| 現在の拠点 | 福岡県古賀市 |
| 所属 | 合同会社キューブリック 代表 |
| エンジニア歴 | 15年以上 |



肩書きより先に伝えたいのは、伊藤がどんなキャリアの積み方をしてきた人間かということです。
専門学校や大学でプログラミングを学んだのではなく、ゲームとブログをきっかけに独学でスタート。
社内SEから始まり、Webエンジニア・SEOライター・SEOコンサルタント・スタートアップのプログラマー兼営業担当と、肩書きにとらわれず必要なことを何でも自分でやり続けてきました。
そのキャリアの集大成として、2025年9月に合同会社キューブリックを設立。



「未経験でもエンジニアになれる。独学でも起業できる。」ということを、自らの人生で証明し続けている代表です。
合同会社キューブリックとはどんな会社か
合同会社キューブリックは、2025年9月に設立された福岡県古賀市を拠点とするWeb・マーケティング支援会社です。
中小企業・個人事業主を主な対象に、Webサイト制作・SEO改善・デジタルマーケティング・業務自動化支援を提供しています。
「サイトを作ったけど集客できない」「問い合わせが来ない」「何から手をつければいいかわからない」——そういった課題を抱える事業者様に対し、単なる制作・作業代行にとどまらず、課題解決の伴走者として一緒に考え、成果が出るまで動き続けることを大切にしています。
会社のミッションは「人と技術で、「ありがとう」を生み出す」
この言葉には、代表・伊藤雄次が15年以上のキャリアを通じて大切にしてきた仕事観がそのまま込められています。



技術はあくまでも手段であり、その先にある「誰かの笑顔」「誰かのビジネスの成長」のために使うものだという考え方が、キューブリックのすべてのサービスの根底にあります。
保有資格・スキルの一覧
伊藤雄次は長年の実務経験に加え、自分のスキルを客観的に証明するための資格取得にも積極的に取り組んできました。



「どれだけ実績を積んでも、証明できる形がなければ信頼されにくい」という考えから、エンジニアとして第一線で活躍しながら、SEO・セキュリティ・プログラミングといった複数の分野で資格を取得してきた点が特徴です。
これは、未経験からキャリアを積んでいく方にとっても重要な考え方です。
実務経験と資格の両方を揃えることで、初めて「信頼の入り口」が開く。資格はゴールではなく、あくまでも信頼を得るためのツールのひとつです。
| 資格名 | 取得年月 |
|---|---|
| SEO検定1級 | 2023年10月 |
| SEOスペシャリスト | 2023年10月 |
| Webクリエイター能力認定試験 | 2025年8月 |
| Python 3 エンジニア認定基礎試験 | 2025年8月 |
| SPREAD情報セキュリティサポーター | 2024年10月 |
| デジタル推進委員 | 2024年10月 |
保有スキルはフロントエンドからバックエンド、マーケティングまでをカバーするフルスタックな構成です。
PHP・HTML/CSS・JavaScriptは10年以上、WordPressは15年以上の実績を持ちます。SEO/SEM・Google Analytics・広告運用といったWebマーケティングスキルも豊富で、開発とマーケティングの両方を理解したエンジニアとして多くの案件に対応してきました。
「なんでもできる人」になれたのは、最初から計画があったからではなく、目の前の課題に向き合い続けた結果です。
Webエンジニアを目指したきっかけ
「なぜエンジニアになろうと思ったのですか?」という質問に、伊藤は少し笑いながらこう答えます。



「なろうと思ったというより、気づいたらなっていた感じです」



特別な動機も、明確なビジョンも、最初はありませんでした。ただ、好きなことに夢中になっていたら、気づけば技術が身についていた——そんな原体験が出発点です。
この章では、伊藤がどのようにしてプログラミングと出会い、最初の一歩を踏み出したかをご紹介します。
「特別なきっかけがなくてもいいんだ」「好きなことから始めていいんだ」——そう感じてもらえれば、これからエンジニアを目指す方にとっての一つのヒントになると思います。
①オンラインゲームとチームブログが、最初の「先生」だった
伊藤がプログラミングと出会ったのは、学生時代にのめり込んでいたオンラインゲームがきっかけです。
当時は友人同士でチームブログを作り、コメントを書き合う文化がありました。



最初は既存のテンプレートを使うだけでしたが、「もっとかっこよくしたい」「もっと見やすくしたい」という気持ちが止まらなくなり、気づけばPhotoshopでバナーを作り、HTMLとCSSでレイアウトを変え、JavaScriptで動きをつけるところまで独学で習得していました。
教材は、当時インターネット上に無料で公開されていたリファレンスサイトや先人たちのブログ記事。
わからないことはひたすら検索して、試して、壊して、また直す。その繰り返しでした。
勉強している感覚はほとんどなく、「仲間に見せたくて、もっといいものを作りたくて、手が止まらなかった」というのが正直なところです。
自分が作ったブログのデザインを仲間が喜んでくれた瞬間の嬉しさは、今でもはっきり覚えています。



「誰かのために何かを作る喜び」——これがエンジニアとしての原点であり、今も仕事の根っこにある感覚です。
これからエンジニアを目指す方にも、最初の動機はなんでも構わないと思っています。
ゲームでも、趣味のブログでも、「誰かを喜ばせたい」でも。



好きなことや、やってみたいことが、最高の先生になります。
②農業高校卒・高卒でも、正直に話したら社長が動いた就職活動
最初の就職活動で、伊藤の手元にあったのは「農業高校卒・高卒・アルバイト経験のみ」という経歴だけでした。
IT業界は大卒や情報系の専門学校卒が当たり前の世界。
「自分のような経歴で本当に採用してもらえるのだろうか」という不安は、正直ありました。



履歴書を書きながら、「この欄に書けるものが少ない」と感じることも一度や二度ではありませんでした。
それでも面接では、飾ることなく率直に話しました。
独学でHTMLやCSS、JavaScriptを身につけたこと。誰かに喜んでもらえることが原動力になるタイプの人間だということ。
学んだのは義務感からではなく、純粋に楽しかったからだということ。



「すごいスキルがあります」ではなく、「こういう人間です」という話をし続けました。
虎ノ門にある、とある上場企業の面接では、社長自らが面談に来てくださり、「二次面接は必要ない」と言って内定を出してくれました。



「学歴より、実際に何ができるかと、どんな人間かを見てもらえる世界がある」——その確信が生まれた瞬間でした。
その内定は最終的に辞退しましたが、この体験は今でも伊藤の自信の一つになっています。
未経験でエンジニアを目指す方に伝えたいのは、学歴や経歴が全てではないということです。
採用する側が本当に見ているのは「この人は成長するか」「一緒に働きたいか」という部分です。
それを証明するのは、磨いてきた技術と、誠実な姿勢だと伊藤は信じています。
③知人の誘いで、未経験のまま社内SEとして飛び込んだ
上場企業の内定を辞退した後、広告代理店に勤める知人からの誘いで、未経験のまま社内SEとしてキャリアをスタートさせることになりました。
「未経験でいきなり社内SEって大丈夫なのか」という不安はありましたが、「何とかしてやる」という気持ちのほうが強かった。
怖さより好奇心のほうが勝っていたと思います。
最初から何でもできたわけではありません。わからないことだらけの中で、まず目の前の課題に向き合い、解決策を探し、試して、また直す。日々トライ&エラーの連続でした。



それでも、一つ解決するたびに「次はこれができるかもしれない」という感覚が積み上がっていった。そのサイクルが、エンジニアとしての土台を作っていきました。
社内RPAツールの開発からLPコーディングへと、飛び込んだ先の現場でこそ、スキルは急激に伸びていくものです。
独学でスキルを磨いた時代——何をどう勉強したか
「どうやって勉強したんですか?」という質問を、伊藤はよく受けます。答えは毎回同じです。



「必要に迫られたことを、調べて、試して、壊して、また直す。それだけです。」体系的なカリキュラムに沿って学んだことは一度もなく、目の前の課題を解決するために必要な知識を、必要なときに身につけてきました。
その方法論は、独学でエンジニアを目指す方にとって、非常に再現性の高いやり方だと思っています。
お金も時間も限られている中で、もっとも効率よくスキルを身につけるのは「作りたいものを決めて、それを作るために学ぶ」ことです。
この章では、伊藤が独学時代に実践してきた勉強法と、乗り越えてきた具体的な壁をご紹介します。
④Excel VBAで業務効率化——「とりあえず動くものを作る」から始めた
最初の職場はOJT制度がなく、自分で調べて自分で解決するしかない環境でした。そこで最初に取り組んだのが、Excel VBAによる業務効率化システムの開発です。



プログラミングの基礎はHTMLとCSSでかじっていましたが、VBAは別物。最初はコードの意味もよくわからないまま、「とりあえず動くものを作る」ことだけを目標に試行錯誤を続けました。
勉強の方法は、ひたすらネット検索と公式ドキュメントの読み込みです。「〇〇したい VBA」と検索しては、出てきたコードをコピーして動かしてみて、エラーが出たら原因を探して修正する。



うまくいかなければ別のアプローチを試す。完璧なコードを目指すより先に、「動くものを作って、使ってもらって、改善する」というサイクルを体で覚えたことが、その後の開発スタイルにも大きく影響しています。
「コードが書けない」「プログラミングの勉強を何から始めればいいかわからない」と感じている方に伝えたいのは、最初は完成度など気にしなくていいということです。



うまく動かなくていい。エラーが出てもいい。大切なのは「動かしてみること」の積み重ねです。その一回一回が、確実に技術力になっていきます。
⑤CakePHPでWebサービスをゼロから構築——「作りたいものがあるから学べた」
次のステージでは、株式投資をサポートするWebサービスをCakePHPでゼロから構築することになりました。
当時の伊藤にとって、PHPフレームワークを使った本格的なWebアプリ開発は完全に未知の領域でした。
MVCの概念もORMも最初は意味不明で、「本当に自分にできるのか」と思う瞬間は何度もありました。
しかし、「作りたいもののイメージ」があったから学び続けられました。リアルタイムで株価データを収集するシステム、投資家同士が交流できるSNS機能——「これを作りたい」という明確なゴールがあるから、難しくてもやめられなかった。



わからない壁にぶつかるたびに、「この実装が難しいなら、別の方法で同じ結果を出せないか」と発想を転換することを覚えました。
「壁を壊すより、迂回する」この発想の転換は、独学エンジニアとして生き残るための重要な知恵です。



どんなに調べても解決できない問題にぶつかったとき、「自分には無理だ」と思う前に「別のやり方はないか」と考える習慣をつけることが、長く続けるための秘訣だと思っています。
⑥SEOを独学でゼロから習得——「プログラマーだからこそ気づけた視点」
自社サイトへの集客を強化する必要が生じたとき、伊藤はSEOをゼロから独学で学び始めました。
当時のSEO学習といえば専門書を読むか有料セミナーに通うというのが主流でしたが、伊藤が選んだのは「実際にサイトを育てながら、結果から逆算して学ぶ」という方法でした。
順位が上がった施策は深掘りして仕組みを理解し、効果がなかった施策は原因を考えて次に活かす。



さらに、プログラマーとしてのスキルを活かし、被リンク獲得BOTなどの独自ツールを自作。「SEOをコードで解決する」という発想は、純粋なSEO担当者には出てこない視点であり、その後のキャリアで大きな武器になりました。
ここで伊藤が実感したのは、「異なる分野のスキルを掛け合わせることで、唯一無二の強みが生まれる」ということです。



プログラミングだけを学んでいても、SEOだけを学んでいても、この発想は生まれなかった。
これからエンジニアを目指す方も、「プログラミングだけを極める」よりも「プログラミング×何か」という掛け算を意識して学んでいくと、圧倒的な差別化につながると思っています。
⑦AIがない時代に「文章自動生成システム」を独自開発——発想の転換が武器になる
ブログサービス向けのHTMLテンプレートを開発していた時期、伊藤はある課題に直面しました。
「SEOに強いコンテンツを大量に作りたいが、一つひとつ手書きでは時間が足りない」という壁です。
今であれば生成AIを使うという選択肢がありますが、当時はそんなものは存在しませんでした。コンテンツ自動化の方法など、確立されたものは何もなかった時代です。
そこで伊藤が考えたのは、「文字列の条件分岐で、自然な文章のバリエーションを自動生成する仕組みを自力で作る」というアイデアでした。



今でいうテンプレートエンジンに近い発想ですが、当時は誰もやっていなかった。「既存の方法がないなら、自分で作る」という発想の転換が、継続的な収益を生み出すシステムへとつながりました。
「前例がないからできない」ではなく、「前例がないなら自分が作る」——この考え方は、エンジニアとして、そして起業家として生きていく上で非常に大切な視点です。



誰かがすでにやっていることをうまくやるより、誰もまだやっていないことを自分でやる。その小さな積み重ねが、やがて大きなキャリアの差になっていきます。
⑧大規模スクレイピングシステムの構築——「1記事で月300万円」を実現した仕組み
電子書籍レビューサイトの運営では、情報収集を自動化するための大規模スクレイピングシステムを構築しました。サイト規模が大きくなるにつれてデータ量が増え、手動での管理は限界に達していました。
「何とかしなければ」という状況の中で、システムで解決するしかないという発想に切り替えました。
スクレイピングの技術自体は、それまでの経験で基礎はありましたが、大規模になると話は別です。



サーバー負荷の管理、エラー処理の設計、データの重複排除の仕組み——次々と出てくる課題をひとつひとつ潰していく日々でした。うまくいかない日も、思ったように動かない夜も何度もありました。
それでも諦めずに日々トライ&エラーを重ねながらシステムを磨き続けた結果、収益化導線を最適化した仕組みが完成し、1記事で月300万円の売上を達成するという成果につながりました。



この経験が教えてくれたのは、「課題の大きさと、成長の大きさは比例する」ということです。簡単に解決できる問題からは、大きな学びは生まれません。手に余るような課題に向き合い、諦めずに突破したとき、技術者として一段階上のステージに上がることができます。
⑨VR案件をきっかけにSEOライターとして開花——エンジニア視点が強みになった
VR関連の広告案件を担当したことをきっかけに、伊藤はプログラマーからSEOライターへとスキルを拡張しました。
ライティングを始めた当初は「文章を書く仕事がエンジニアの自分に向いているのか」という戸惑いもありました。
しかし取り組んでみると、エンジニアとしての検索エンジンへの理解と、ユーザーの検索意図を読み解く力が、高品質なSEO記事を書く上で大きな武器になることに気づきます。



「この検索クエリを打った人は、何を知りたくてこのキーワードを入力したのか」——顕在ニーズと潜在ニーズを両方満たすコンテンツを書くために、仮説を立てて、書いて、順位を確認して、また改善する。VR関連キーワードで1位を獲得したとき、SEOライターとしての手応えをはっきりと感じました。
スキルの拡張を恐れないことは、エンジニアとして長く活躍するための重要な姿勢です。



「自分はエンジニアだからライティングは関係ない」「マーケティングは別の人の仕事」と線を引いた瞬間に、成長の可能性も狭まります。
壁にぶつかるたびに乗り越えてきたこと
15年以上のキャリアの中で、伊藤が乗り越えてきた壁は数えきれません。
技術的な壁だけでなく、「自分にはできないかもしれない」という内なる壁にもぶつかってきました。そのたびに立ち止まらず、発想を転換させ、がむしゃらに前に進んできた経験は、同じような壁の前で立ち止まっている方にとって、少しでも背中を押すものになると思っています。
⑩OJTなし・教えてくれる人もいない環境をどう生き延びたか
最初の職場には、OJT制度がありませんでした。



「わからないことがあれば自分で調べて、自分で解決する」しかない環境。最初は正直、途方に暮れる瞬間もありました。先輩に聞けばいいという状況でもなく、頼れるのはインターネットの情報と自分の頭だけです。
そのときに身についた習慣が、「まず手を動かしてみる」ことでした。
完全に理解してから動くのではなく、とりあえず試して、エラーが出たら原因を探す。



その繰り返しの中で、「動かして学ぶ」という感覚が身体に染み込んでいきました。今でも、新しい技術や未知の案件に直面したとき、この感覚が自然と動き出します。
「誰かに教えてもらえる環境じゃないと学べない」という不安を持つ方も多いと思います。しかし伊藤の経験から言えば、教えてもらえない環境こそが、最速で自走力を育てる環境でもあります。
⑪技術は伸びても「売れない」という壁——マーケティングを学んだ理由
エンジニアとして技術力を磨き続ける中で、ある時期に大きな壁にぶつかりました。
「いいものを作っているのに、見てもらえない。使ってもらえない。」という現実です。



どれだけ丁寧にコードを書いても、サービスとして誰かに届かなければ意味がない——そのことを痛感したのが、SEOを独学で学び始めた最大の動機でした。
「技術とマーケティングは別物」という考え方を捨て、「作れる人間がマーケティングも理解する」ことが最強だという発想の転換をしたのが、この時期です。



SEOの知識を身につけたことで、「ユーザーが何を求めているか」を起点にサービスや記事を設計できるようになりました。技術とマーケティングを一体で考えられるようになったことが、その後のキャリアを大きく広げることになります。
将来的に独立・起業を考えている方に特に伝えたいのは、この視点です。



エンジニアは技術さえあれば食べていけると思っている方も多いかもしれませんが、フリーランスや起業という立場では、「作れること」と「届けられること」の両方が必要です。
⑫レッドオーシャンのSEO市場で試行錯誤した日々
広告代理店に転職してからは、競合がひしめくSEOのレッドオーシャン市場で日々試行錯誤を重ねました。
「上位表示できる記事を書く」「テクニカルSEOでサイトの基盤を整える」——言葉にすると簡単ですが、実際の現場では「やってみたけど順位が上がらない」「なぜ上がったのかわからない」という状況の連続です。
その中で伊藤が意識し続けたのは、「何がうまくいって、何がうまくいかなかったかを記録し続けること」でした。



成功も失敗も、すべてデータとして次に活かす。繁忙期には月数千万円規模のサイト運営にも携わり、現場のコンサルタントとの壁打ちを通じてSEOの知識をさらに深めていきました。
この時期の経験が、SEO検定1級・SEOスペシャリストという資格取得への動機にもなっています。



うまくいかない時期こそ、一番成長しているときです。「なぜうまくいかなかったのか」を真剣に考えることをやめなければ、必ずその先に突破口は見えてきます。
⑬「断らない」をモットーに、できないことをできるようにしてきた
株式会社ブレイブでRPA・ツール開発責任者を務めていた時期、伊藤のモットーは「断らない」でした。
社内からあらゆる自動化・効率化の要望が来る中で、「それは難しいのでできません」とは言わない。



まず受けて、どうすれば実現できるかを考える。売上自動集計システム、アクセスデータ解析ツール、各種API連携による監視システム——それまでの経験になかった技術的な要件に直面するたびに、「自分が何とかしてやる」という気持ちで調べ、試し、完成させてきました。
「断らない」姿勢が生み出すのは、技術力だけではありません。
要望を受けるだけでなく、「こうすればもっとよくなる」という+αの提案を添えることが、お客様との信頼関係を作っていきます。



この「断らない」精神は、単なる根性論ではなく、「今の自分にできないことは、できるようになってからやる」という学習への積極姿勢でもあります。
未経験でエンジニアを目指す方、独立を考えている方にも、この姿勢はそのまま活きます。
⑭スタートアップへの参画——「技術者から事業者」への脱皮
料金比較サイトのスタートアップ立ち上げへの参画は、伊藤にとって大きな転換点になりました。
それまでは「エンジニアとして作る側」に徹していましたが、このプロジェクトでは事業者との提携交渉や営業まで担当することになったのです。



「コードは書けるけど、営業なんて自分にできるのか」という不安は正直ありました。
しかし、ここでも発想を転換しました。



技術者として事業の仕組みを誰より深く理解しているからこそ、「この仕組みがあれば御社にこんなメリットがあります」という具体的な話ができる。
技術の言葉を、相手のビジネスの言葉に翻訳する力——それが営業における自分の強みだと気づいたのです。
起業を考えているエンジニアに特に伝えたいのは、「技術だけで起業しようとしない」ということです。サービスを作ることと、ビジネスとして成立させることは、全く別の話です。



営業・交渉・事業設計——これらを現場で経験しておくことが、起業後の成否を大きく左右します。
伊藤雄次の職歴・キャリアの流れ
ここまでのエピソードを踏まえて、伊藤雄次のキャリアの全体像を時系列で整理します。



社内SEとしての出発から、フルスタックエンジニア・SEOコンサルタント・スタートアップ事業者を経て、合同会社キューブリックの代表として独立するまでの流れです。
一つひとつのステップが「準備できてから次へ」ではなく、「必要に迫られて、がむしゃらにやった」の積み重ねであることを感じながら読んでいただけると嬉しいです。
⑮ベンチャー広告代理店→Webサービス開発→SEO独学——最初の10年
最初の職場となったベンチャー系広告代理店では、社内SEとしてExcel VBAによる業務効率化システムを開発。OJT制度のない環境で「自走力」を身につけました。
その後、CakePHPを使った株式投資情報サービスをゼロから構築し、0→1のサービス開発力を習得。SEOを独学で身につけ、テクニカルSEOの独自ツール開発まで手がけました。
この時期に伊藤が意識していたのは、「特定の技術に縛られない、問題解決力としてのプログラミング」です。
「この言語でなければできない」ではなく、「課題を解決するために最適な手段を選ぶ」という発想で技術を学び続けたことが、後のフルスタックエンジニアとしての基盤を作りました。
一つの言語や技術だけを深掘りするのではなく、「何でも対応できる力」を意識して磨き続けた最初の10年でした。
⑯SEOライター・大規模サービス運営——「作れる×伝えられる」の確立
VR案件でのSEOライティングを経て、電子書籍レビューサイトの運営では1記事で月300万円の売上を達成。その後、幅広いWebマーケティングを手がける広告代理店へ転職し、レッドオーシャン市場でのSEOコンサルティングと月数千万円規模のサイト運営を経験しました。
この時期に確立したのは、「開発ができて、SEOもわかって、コンテンツも書ける」という複合的なスキルセットです。
どれか一つが突出しているのではなく、三つを掛け合わせることで出せる成果がある——その確信が、後に独立を決意する大きな根拠の一つになりました。
「一つの分野で天才になる」よりも「複数の分野で掛け算できる人材になる」という発想で学び続けた成果が、この時期に結実しています。
⑰株式会社ブレイブでのフルスタックエンジニア——SEO検定1級・資格取得へ
株式会社ブレイブでは、フルスタックWebエンジニア・WebディレクターおよびRPA・ツール開発責任者として活躍。インハウス向けRPAツールの開発を中心に、あらゆる業務効率化ニーズに「断らない」姿勢で対応し続けました。
テクニカルSEOの分野で社内事業にも貢献し、コンサルティングと実装を両立するワンストップ体制を確立しました。
また、自らの実力を証明するためにSEO検定1級・SEOスペシャリスト資格を取得。
「実績は積んでいるが、客観的な証明がない」という状態を解消し、対外的な信頼の基盤を整えました。フリーランスや起業を考えている方にとって、このタイミングでの資格取得という選択は非常に参考になると思います。
働きながら資格を取り、実績と証明の両方を揃えることが、独立後のスタートダッシュを大きく変えます。
⑱スタートアップ立ち上げで「事業者目線」を身につける
料金比較サイトのスタートアップ立ち上げに、メインプログラマー兼ディレクターとして参画。
事業者との提携交渉・営業・技術実装のすべてを担い、開始から2年間で約2万人の契約者獲得に貢献しました。
「技術を作る人」から「事業を動かす人」へと視点が広がったのは、この経験が大きなターニングポイントになっています。
エンジニアとしての技術力に加え、「どうすれば事業として成立するか」というビジネス視点が身についたことで、独立後の事業運営に必要な素地が整いました。
⑲現役エンジニアとして複数プロジェクトへ並行参画——代表でも現場を離れない
独立後も、現場での経験を積み続けることを大切にしています。
ウェブここる株式会社でのWEBエンジニア・SEOコンサルタント参画を皮切りに、株式会社SAFELYでのWebディレクター・エンジニア業務、株式会社Macbee Planet(SMBCグループ傘下)の金融系Webサービス案件へのフロントエンドエンジニアとしての参画など、多様な現場で実務を継続しています。
「代表として経営しながら、現役エンジニア・コンサルタントとして最前線に立ち続ける」——これは伊藤が意識していることの一つです。現場を離れた瞬間に、技術の肌感覚は失われていく。お客様に本当に価値のある提案をするためには、自分が常に現場にいることが必要だという考えからです。起業後も学び続け、現場に立ち続けることの大切さを、代表自身が体現しています。
⑳福岡移住・合同会社キューブリックを設立——地元への恩返しと新たな挑戦
東京での実績を積み重ねた後、伊藤は生まれ育った福岡への移住を決意しました。
「これまで培ってきた技術と知識を、地元の多くの人のビジネス支援に役立てたい」という想いから、2025年9月に合同会社キューブリックを設立。
農業高校卒・高卒というスタートから、独学と実践の積み重ねで15年かけて磨いてきたすべてを、地元福岡のために使っていく——その決意が、キューブリックの出発点です。
独立は、長い準備期間を経た上での決断でした。技術だけでなく、マーケティング・営業・事業推進・資格取得——それぞれの経験が積み上がり、「自分一人でもお客様に価値を届けられる」という確信が持てたタイミングでの独立です。
2026年4月現在、縁ing株式会社・株式会社ドリームズファクトリーとの事業提携も開始し、自社サービスの月間2万アクセス突破という成果も出始めています。「ありがとう」を生み出し続けるための挑戦は、まだ始まったばかりです。
未経験からエンジニアを目指す方・起業を考えている方へ
ここまで読んでくださった方に、改めて伝えたいことがあります。伊藤雄次の軌跡は、特別な才能の話でも、恵まれた環境の話でもありません。
農業高校卒・高卒・アルバイト経験のみという出発点から、独学と実践だけで積み上げてきた15年間の話です。
この記事を通じてお伝えしたかったのは、「正しいルートなど存在しない」ということです。体系的に学ぶことが合っている人もいれば、現場に飛び込んでから学ぶほうが合っている人もいる。
「完璧な準備」より「とにかく始めること」が大事な理由
「もっと勉強してから転職しよう」「もっと実績を積んでから独立しよう」——そう言い続けて、気づけば何年も経っていた、という話をよく聞きます。
伊藤自身も、「完璧な準備ができてから動く」という発想で生きてきたわけではありませんでした。
むしろ、準備が足りないまま飛び込んだ環境でこそ、最速で成長できたという経験の連続です。



OJTのない職場に飛び込んだから、自走力が身についた。できないと言えない環境に置かれたから、できるようになる方法を必死で考えた。営業が苦手でも、やらなければいけない状況に立ったから、エンジニアとして営業ができるようになった。
エンジニアへの転職を考えている方。起業を考えているけどまだ一歩踏み出せていない方。「自分には無理かもしれない」と感じている方。
伊藤雄次の15年間は、そのすべての方に向けた「自分はこのルートで歩んできた。だからあなたにもきっとできる」というメッセージです。
伊藤雄次が「道標」として大切にしている考え方
15年以上のキャリアを通じて、伊藤が一貫して持ち続けてきた考え方が三つあります。
- 一つ目は、「人に喜んでもらえることを原動力にする」こと。技術は手段であり、目的は誰かの「ありがとう」をもらうことだという信念は、最初のブログ作りの頃から変わっていません。
- 二つ目は、「壁にぶつかったら、発想を転換する」こと。壊せない壁は迂回すればいい。解決できない問題には、別のアプローチがある。「できない」で止まるのではなく、「どうすればできるか」を考え続けることが、長く続けるための秘訣です。
- 三つ目は、「学びを止めない」こと。エンジニアとして15年キャリアを積んでも、代表として起業してからも、伊藤は現場での学習をやめていません。技術は常に進化し、市場も変わり続ける。学び続けることこそが、エンジニアとして、そして経営者として生き残る唯一の方法だと信じています。



この三つは、伊藤個人の信条であると同時に、合同会社キューブリックがお客様に関わるときの姿勢でもあります。
「人に喜んでもらう」「発想を転換して課題を解決する」「学び続けて最新の知識で支援する」——これがキューブリックというチームの根幹です。
まとめ
農業高校卒・高卒・アルバイト経験のみという出発点から、独学でWebエンジニアとしてのキャリアを切り拓き、起業するまでの20の歩みをご紹介しました。
日々のトライ&エラー、「自分が何とかしてやる」というがむしゃらな姿勢、壁にぶつかるたびに発想を転換して乗り越えてきた経験——これらすべてが積み重なって、今の合同会社キューブリックがあります。
そしてこの軌跡が、未経験からエンジニアを目指す方や、いつか起業したいと思っている方にとっての「一つの道標」になれば、これ以上嬉しいことはありません。



合同会社キューブリックでは、Webサイト制作・SEO改善・デジタルマーケティング・業務自動化に関するご相談をお受けしています。
「集客できない」「何から手をつければいいかわからない」という状況から、15年以上の現場経験を持つエンジニア兼コンサルタントが、一緒に成果につながる道を考えます。まずはお気軽にお問い合わせください。
