PHPバージョンアップの費用相場|6社の料金と差が出る条件

サーバー会社から「PHPのサポートが終了します」のメールが来た。自分で切り替えるのは怖いので業者に頼みたいが、いくらかかるのか見当が付かない。この記事は、その金額の目安と、見積もりの中身を読むための記事です。
2026年10月に公開されている料金を6社分調べて、税込にそろえて並べると、個人への依頼で約1.2万円、制作会社で3.3万円〜12.1万円でした。10倍の幅があります。幅が出る理由は、作業の中身と、頼む先の条件です。同じ「PHPバージョンアップ」という名前でも、サーバーの設定を切り替えるだけの1万円と、本体・プラグイン・テーマまで更新して本番の前にテスト環境で試す10万円では、やっていることが違います。
この記事では、6社の料金表、金額の差が出る4つの条件、自分でやる場合の条件、当社の料金の順に書いています。切り替えの手順そのものはWordPress PHPバージョンアップ|エラーの直し方と手順に、上げたあとに500エラーが出たときの直し方はPHPバージョンアップ後の500エラーの原因と直す順番にあります。
伊藤見積もりを見せてもらうと、金額より先に「どこまでやるか」が書いていないものが多いです。PHPを切り替えるだけなのか、動かなくなったテーマを直すところまでなのか。そこが書いていない見積もりは、安くても高くても比べられません。
PHPバージョンアップの費用は、個人で約1.2万円、業者で3.3万〜12.1万円


公開されている料金のうち、作業の範囲が読み取れるものを6つ選びました。税別の表記は税込に換算しています(10%)。金額は2026年10月22日時点の各社の公開ページによるもので、サイトの状態によって変わる「〜」付きの下限です。
| 依頼先 | 料金(税込) | 含まれる作業・条件 |
|---|---|---|
| クラウドソーシング(ランサーズ・ココナラの出品) | 約5,000〜12,000円 | サーバー側のPHPの切り替えのみ。本体の更新は別料金の出品が多い |
| ホームページのリフォーム屋さん(2026年10月開始) | 38,500円〜 | 更新状況の確認・アップデート・動作確認。バックアップやテスト環境の記載なし |
| サイト引越し屋さん | 33,000円〜 | 本体の更新。テスト環境・プラグイン・PHPまで含むと「総額5〜10万円程度」と自社で説明 |
| SD WEBWORKS | 44,000円〜+PHP 33,000円(7系)/55,000円(5系) | 本体・プラグイン・テスト環境・バックアップは基本料金。テーマの更新は原則行わない |
| wp.versionup(wp.make) | 55,000円〜+PHP 22,000円〜 | 本体・プラグイン・脆弱性診断・テスト環境は基本料金。他社制作・独自テーマも対応 |
| ozone notes(他社制作のサイト) | 本体のみ 88,000円〜/本体+PHP 121,000円〜 | 自社制作で保守契約なしなら 22,000円〜/33,000円〜。事前調査は無料 |
並べて分かるのは、PHPの切り替えそのものは安く、本体やプラグインの更新、テスト環境、他社制作への対応が加わるたびに金額が積み上がる、ということです。ozone notesは自社で作ったサイトなら本体+PHPで33,000円〜、他社が作ったサイトなら121,000円〜と、同じ作業で4倍近い差を付けています。
他社にて制作 WordPress のみ 88,000円(税込)〜 WordPress + PHP 121,000円(税込)〜 個別調査後に見積提示
ozone notes「WordPress・PHPバージョンアップ」料金表
金額の差が出る4つの条件
6社の金額が3万円から12万円まで開くのは、次の4つの条件のどれに当てはまるかで作業量が変わるからです。見積もりを読むときも、この4つを順に当てはめてください。
条件1 PHPだけか、本体まで含むか
金額の差がいちばん大きく出るのは、作業の範囲です。PHPを上げるだけなら、サーバーの管理画面で版を選び直すだけなので、数分で終わります。1万円前後の出品は、ここだけをやっています。
ところが、古い本体やプラグインのままPHPだけ上げると、動かなくなることが多い。だから制作会社は、本体とプラグインを先に最新にし、動かないテーマを直し、本番の前にテスト環境で試す、という工程を料金に入れています。各社の基本料金に何が入っているかを並べると、こうなります。
| 作業 | 個人の出品 | SD WEBWORKS | wp.versionup | リフォーム屋さん | 当社 |
|---|---|---|---|---|---|
| PHPの切り替え | ○ | 別料金 33,000円〜 | 別料金 22,000円〜 | ○ | ○ |
| 本体・プラグインの更新 | 別料金が多い | ○ | ○ | ○ | ○ |
| テーマの更新・改修 | × | 原則行わない | 対応(要相談) | 記載なし | ○(大量の書き換えは相談) |
| テスト環境で先に試す | × | ○ | ○ | 記載なし | ○ |
| バックアップ | × | ○ | ○ | 記載なし | ○ |
| セキュリティ対策 | × | 別料金 16,500円 | 別料金 55,000円 | 記載なし | 基本の対策は込み |
| 他社制作のサイト | ○ | 記載なし | ○ | 記載なし | 同じ料金 |
表の「別料金」を足していくと、本体+PHP+セキュリティで SD WEBWORKS は93,500円、wp.versionup は132,000円になります。基本料金の数字だけで比べると、あとから足し算で増える、ということです。見積もりを取るときは「この金額に、本体・プラグイン・テーマ・PHP・テスト環境・バックアップは入っていますか」と1行で聞くのが早いです。
条件2 他社が作ったサイトか
自分で作ったサイトなら中身が分かっていますが、よその会社が作ったサイトは、どんなテーマか、どこを独自に書き換えているかを調べるところから始まります。ozone notesの料金表が自社制作と他社制作で金額を分けているのは、この調査の分です。
ただ、調査に4倍の金額がかかるかというと、そうでもありません。テスト環境に本番のコピーを置いて、PHPを上げてエラーを出させれば、直す場所は数時間で分かります。当社が他社制作のサイトを同じ料金にしているのは、調査を見積もりの前に無料でやって、直す量を先に見てしまうからです。
頼む側として見ておきたいのは、「他社制作は対象外」「他社制作は割増」の記載があるかどうかです。制作会社が自社の顧客向けに出している料金表は、他社のサイトを想定していないことがあります。
条件3 テーマが新しいPHPで動くか


基本料金の範囲で終わるか、上乗せになるかは、テーマが新しいPHPで動くかどうかで分かれます。市販のテーマや公式のプラグインだけで作られたサイトは、更新すれば動くので基本料金の範囲です。制作会社が独自に作ったテーマや、何年も前の有料テーマは、PHP 8で消えた書き方が残っていて、そこを直す作業が発生します。
この改修は、1か所直して終わりになりません。事例のサイトでは、テーマがプラグインの内部ファイルを複製する作りになっていて、同じ種類のエラーが複数のファイルに散らばっていました。だから各社とも「テーマの更新は原則行わない」「要相談」「大量の書き換えは別途」と、ここだけ金額を決めずにいます。
見積もりで確かめるのは、「テーマが動かなかった場合、どうなりますか」の答えです。「作業を止めて相談する」「直す量を見てから金額を出す」なら、勝手に増えることはありません。「対象外です」なら、動かないテーマが残ったまま終わります。
条件4 テスト環境で先に試すか
1万円前後の出品が安いのは、サーバーの管理画面でPHPの版を切り替える作業だけだからです。切り替えて表示が崩れたら、戻して終わり。直すのは別料金か、頼んだ側の仕事になります。それで困らないサイト(市販テーマだけ、更新をいつもしている、止まっても損失が小さい)なら、この金額で十分です。
困るのは、本番でいきなり切り替える業者に、古いサイトを頼んだときです。切り替えた瞬間に真っ白になり、戻しても直らないことがあります。戻しても直らない原因は、.htaccess の設定やWAFの誤検知など、PHP以外の層にあることが多く、原因を探す時間は見積もりに入っていません。
だから、安い見積もりを見たら、金額より先に「本番の前にテスト環境で試しますか」と聞いてください。試す、と答える業者は、その分の時間を料金に入れています。入っていない業者は、戻して終わりです。



テスト環境を省くと、作業は30分で終わります。その30分と、テスト環境を作って全ページを巡回する数時間の差が、1万円と数万円の差です。安いほうが悪いわけではなく、何を買っているかが違います。
費用が確定するのは、事前調査のあと
公開されている料金はどれも「〜」付きの下限です。確定した金額が出るのは、業者がサイトの中身を見たあとになります。ozone notesの流れでは事前調査(無料)→お見積もりの提示→実施日時の相談→事前バックアップ→本番のアップデート→事後調査→完了報告の順で、当社も同じ順番です。頼む側から見た流れはこうなります。
WordPress・PHP・プラグインのバージョンと、テーマの作りを外から確認します。ログイン情報は、この段階では要りません。ここまで無料の業者が多く、有料なら最初に書いてあります。
見積もりには、含まれる作業と、含まれない作業、追加料金が出る条件の3つが書いてあるべきです。金額だけの見積もりは、後から足し算されるものと考えてください。
本番のコピーで先に更新し、エラーが出た箇所を直します。テーマの改修が必要なら、この段階で量が分かり、追加の相談があるならここです。
本番の更新は、テスト環境で問題が無いことを確かめてからです。反映後に実際のブラウザでトップから数ページを移動し、お問い合わせフォームの送信まで確かめます。
見積もりが届いたら、含まれる作業の欄に「テーマ」「テスト環境」「バックアップ」の3語があるかを見てください。3つとも無い見積もりは、サーバーの切り替えだけの金額です。
自分でやれば費用は0円。向いているのは更新を続けているサイト
PHPの切り替え自体は無料です。レンタルサーバーの管理画面で版を選ぶだけで、エックスサーバーなら「PHP Ver.切替」、ほかの会社も同じ場所にあります。次の条件がそろっているサイトは、自分で進めて構いません。
- 市販テーマと公式ディレクトリのプラグインだけで作られている
- 本体・プラグインを日頃から更新していて、管理画面に赤い数字がたまっていない
- サーバーの管理画面にログインできる
- 数時間止まっても大きな損失にならない
逆に、制作会社が作ったオリジナルテーマで連絡が取れない、何年も更新していない、お問い合わせやネットショップが売上に直結している、というサイトは、上げた瞬間にエラーが出る確率が高く、出たあとの修正がコードを直す作業になります。この場合は頼んだほうが、結果として安く済みます。自分でやる手順と、エラーが出たときの直し方はバージョンアップの記事に書いています。
当社の費用は全部込み ¥24,800〜。他社が作ったサイトも同額
当社では、WordPress本体・プラグイン・テーマの更新、PHPの切り替え、基本のセキュリティ対策、テスト環境での事前確認、作業前のバックアップまでを、全部込み ¥24,800〜(税込)で代行しています。他社が制作したサイトも同じ料金です。公開後1か月は無償で対応します。
| 比較 | 制作会社・他の業者 | 当社 |
|---|---|---|
| 料金の目安 | 本体の更新だけで 33,000円〜 | 全部込み ¥24,800〜(税込) |
| PHPの切り替え・セキュリティ対策 | 別料金のことが多い | 込み |
| 他社が作ったサイト | 割高・対象外 | 同じ料金 |
| 事前の確認 | 本番でいきなり更新する業者も | テスト環境で確認してから |
| 追加料金 | テーマ改修は要相談 | 2つの条件のときだけ事前に相談 |
追加料金をご相談するのは、画像や記事が大量でデータをまとめて移せない規模のサイトと、開発が終了したプラグインの代わりにコードの書き換えが大量に必要になる場合の2つだけです。どちらも必ず事前にお伝えし、ご了承をいただいてから進めます。
金額を知りたいだけなら、サイトのURLをフォームかLINEで送っていただくと、当日に今のWordPress・PHP・プラグインの状態を外から確認して、全部込みの金額を1通のメールでお返しします。ログイン情報は不要で無料です。他社と比べて高ければ、そのまま無視してください。返信が無ければそれで終わりで、こちらから営業の連絡はしません。
実際の対応事例
「全部込み」の中身が分かるように、1件の作業内容を書いておきます。金額は依頼主との約束で出せませんが、作業の量は見積もりの参考になります。
6年分の更新を5サイトに当てた住宅会社グループ
グループで運営する5サイト(本体・不動産・リノベーション・家具のネットショップ・サポートサイト)が何年も更新されていない。いちばん古いサイトはWordPress 5.4.22、PHP 7.4.33、MySQL 5.6.23。PHPを上げると古いテーマが止まる状態
PHP 7.4とMySQL 5.6のサポート切れを4サイトが抱えたまま。テーマがプラグインの内部ファイルを複製する作りで、PHP 8で消えた書き方が複数のファイルに残っていた。ネットショップは本体が6.1.2に固定され、更新が効かない状態
全サイトでバックアップを取り、本番と同じ構成のテスト環境で本体を1バージョンずつ(最大13段階)、プラグインを1件ずつ更新し、そのたびに最大255ページを自動巡回 → テーマのPHP 8向けの修正を先に済ませてからPHP 7.4→8.3に切り替え → MySQL 5.6→8.4は新しいDBを作ってデータを移し、接続先を切り替え → 本番反映後に実際のブラウザで巡回
2026年9月28日〜10月16日で全5サイト完了。公開中のサイトは停止せず。本体サイトは全449ページでエラー・警告0件
この件で金額を左右したのは、PHPの切り替えではなく、テーマの修正と、本体を13段階に分けて上げる作業でした。1万円の出品で頼める範囲は、最後の「PHPを切り替える」の1工程だけです。
よくある質問(FAQ)
- PHPのバージョンアップだけを頼むと、いくらですか?
-
サーバー側の切り替えだけなら、個人への依頼で5,000〜12,000円が相場です。ただし古い本体やプラグインのまま切り替えると動かなくなることが多いので、業者の多くは本体・プラグインの更新とセットにしています。セットの料金は3.3万円〜です。
- 見積もりに「テーマは対象外」と書いてあります。問題ありませんか?
-
市販テーマなら問題ありません。制作会社が作ったオリジナルテーマや古い有料テーマの場合、新しいPHPで動かなくなった箇所が直されないまま終わります。「動かなかった場合どうなるか」を先に聞いてください。
- 他社が作ったサイトでも頼めますか?
-
頼めます。ただし料金表に「他社制作は割増」「対象外」と書いている業者があるので、見積もりの前に確認してください。当社は他社制作でも同じ料金です。
- 安い業者に頼んで壊れたら、直してもらえますか?
-
見積もりの範囲によります。切り替えだけの契約なら、戻すまでが作業で、直すのは別料金になるのが普通です。壊れたあとの修理は、原因の調査から始まるので、最初から全部込みで頼むより高くつくことがあります。
- 見積もりは無料ですか?頼まなかったら費用はかかりますか?
-
多くの業者は事前調査と見積もりまで無料です。ozone notesは事前調査を無料と明記し、当社もURLを送っていただくだけで当日に金額をお返しします。頼まなければ費用はかかりません。報告書の書面を有料にしている業者はあるので、書面が欲しい場合だけ確認してください。
- 毎月の保守契約と、1回だけの依頼では、どちらが安いですか?
-
1回で済ませるなら単発のほうが安く、ozone notesの料金表では自社制作で保守契約ありなら追加費用なし、なしなら22,000円〜です。更新のたびに頼む予定があるサイトや、止まると売上に響くサイトは、月額の保守にバージョンアップを含めるほうが、結果として安くなることがあります。
- PHP 7.4のままですが、急いだほうがいいですか?
-
急いだほうがいいです。7.4は2022年11月に修正が止まり、2026年10月のPHP本体の脆弱性(php2shell)でも8.1以前には修正版が出ませんでした。8.2も2026年12月末で終了するので、上げるなら8.3以上です。
まとめ
- PHPバージョンアップの費用は、個人への依頼で約1.2万円、制作会社で3.3万〜12.1万円(2026年10月・税込)
- 差が出るのは、PHPだけか本体まで含むか、他社制作か、テーマが動くか、テスト環境で試すか、の4つ
- 安い見積もりは「本番の前にテスト環境で試すか」で見分ける。切り替えだけなら戻して終わり
- 市販テーマで更新を続けているサイトなら自分で0円。オリジナルテーマ・長期放置・売上直結のサイトは頼んだほうが安く済む
- 当社は全部込み ¥24,800〜(税込)。他社制作も同額。URLを送るだけで当日に金額を返す
- WordPress本体・プラグイン・テーマの更新とPHPの切り替え、基本のセキュリティ対策まで全部込み
- 本番のコピーで先に試してから本番を更新。作業前のバックアップつき
- 他社が作ったサイトも同じ料金
- URLを送るだけで、当日に全部込みの金額を1通のメールでお返し(無料・ログイン情報不要)
- 営業の電話・メールはしません
合同会社キューブリック まずは状況をお聞かせください。作業前に内容と金額をお伝えし、追加料金はいただきません。
代表社員 / WEBエンジニア追加料金をご相談するのは、画像や記事が大量でデータをまとめて移せない規模のサイトと、開発が終了したプラグインの代わりにコードの書き換えが大量に必要な場合だけです。相見積もり歓迎・営業はしません。

