ホームページがPHPかどうかの確認方法|管理画面なしで分かる3つ

自分のホームページがPHPかどうか、PHPが使われているかを確認したい。きっかけは、PHPの脆弱性のニュースや、サーバー会社からの「PHPのバージョンを確認してください」というメール。でも、そもそもPHPで動いているのかどうかが分からない。制作会社に作ってもらったきりで、WordPressなのかどうかも知らない。この記事は、そこから確かめる方法を順に書いたものです。
先に答えを書くと、ページのソースを開いて「wp-content」という文字があれば、WordPressなのでPHPで確定です。URLの末尾が「.php」でも確定。Wix・Jimdo・STUDIO・ペライチ・Shopify・BASEのようなサービスで作ったサイトなら、PHPは自分で気にしなくて構いません。この3つのサインは、管理画面に入らなくても外から分かります。
PHPだと分かったら、次はバージョンの確認、その次は期限との照らし合わせです。この記事では、その3段階を順に書きます。古いPHPで何が起きるかは別の記事に、上げる手順は手順の記事に分けています。
伊藤「うちはPHPですか」と聞かれて、URLを教えてもらってソースを見ると、たいてい30秒で分かります。WordPressで作られたホームページは日本の会社サイトの大半を占めていて、WordPressはPHPで動くプログラムだからです。
ホームページにPHPが使われているかどうかは、作り方の種類で決まる


ホームページにPHPが使われているかどうかは、何で作られているかでほぼ決まります。WordPressは公式サイトにこう書かれています。
PHP は、WordPress を構成するプログラミング言語の1つです。
WordPress.org サポート「PHP の更新」
つまりWordPressで作られたサイトは、例外なくPHPで動いています。同じようにPHPで動く仕組みは、ほかにもあります。逆に、サービスの側がプログラムを全部持っていて、利用者はPHPを触らない作り方もあります。
| 作り方 | PHPか | 見分け方・補足 |
|---|---|---|
| WordPress | PHPで動く | 日本の会社サイトの多くがこれ。ソースに wp-content が出る |
| EC-CUBE・baserCMS・Drupal・Joomla | PHPで動く | ネットショップや自治体サイトに多い。管理画面があり、サーバーにPHPがある |
| 制作会社の独自プログラム(.php のURL) | PHPで動く | お問い合わせや会員機能を独自に作っている場合 |
| Wix・Jimdo・STUDIO・ペライチ | 気にしなくていい | サービスの側で動いていて、利用者がPHPの版を選ぶことはない |
| Shopify・BASE・STORES | 気にしなくていい | 同上。ネットショップのサービス型 |
| HTMLだけの静的サイト | ほぼ使わない | ただしお問い合わせフォームだけPHPやCGIで動いていることがある |
「気にしなくていい」のサービスでも、PHPの脆弱性への対応はサービスの会社が行います。利用者がバージョンを選ぶ画面はありません。この表の上3つに当てはまるサイトが、この記事の対象です。
外から分かる3つのサイン。1つでも当てはまればPHP
管理画面にもサーバーにも入らずに、ブラウザだけで確かめられるサインが3つあります。上から順に見て、1つでも当てはまればPHPで動いています。どれにも当てはまらなければ、次の節のバージョン確認は飛ばして構いません。
- サイン1 ページのソースに wp-content がある → WordPressなのでPHPで確定
- サイン2 URLの末尾が .php のページがある → 確定
- サイン3 応答のヘッダーに X-Powered-By: PHP がある → 確定(隠されていることが多い)
サイン1 ソースに wp-content があればWordPress


管理画面に入らなくても、ブラウザでページの中身(ソース)を見ることができます。パソコンのChromeなら、サイトを開いて、アドレスバーのURLの先頭に「view-source:」を付けて開き直すか、ページの何もない場所で右クリックして「ページのソースを表示」を選びます。文字だらけの画面が出たら、キーボードで Ctrl と F(Macは command と F)を押して「wp-content」と入力してください。


1件でも見つかればWordPressです。wp-content は、WordPressがテーマや画像を置くフォルダの名前で、ページのソースに必ず出ます。当社のサイトのトップページでは151か所に出ていました。数は関係なく、1つあれば確定です。
スマホからは、ソースの表示が標準ではできません。パソコンが無い場合は、次のサインで見るか、この記事の末尾の方法でURLを送ってください。
サイン2 URLの末尾が .php なら確定
URLの形でも分かります。ページを移動して、アドレスバーのURLの末尾が「.php」で終わるページがあれば、そのサイトはPHPで動いています。お問い合わせページで「contact.php」「form.php」のようになっていることが多いです。
ただし、逆は言えません。URLの末尾が「.html」でも、サーバーの設定でPHPとして動かしているサイトや、お問い合わせフォームの送信先だけがPHPというサイトはあります。WordPressのサイトは、URLに .php がほとんど出ません。ですから、.php が無いからといってPHPでないとは言えず、.php があればPHP、という片方向の判定です。
サイン3 ヘッダーの X-Powered-By は出ていれば確定
最後は技術者向けの方法です。ブラウザがサーバーから受け取る応答には「ヘッダー」という目に見えない情報が付いていて、PHPはそこに自分の名前とバージョンを書くことがあります。PHPのマニュアルには、この設定についてこう書かれています。
PHP がサーバーにインストールされていることを全世界に晒し、PHP のバージョンも HTTP ヘッダに含めます (X-Powered-By: PHP/5.3.7 など)。
PHP マニュアル「expose_php」
Chromeの開発者ツール(F12)の「Network」でページを開き直し、一番上の行をクリックして「Headers」の中に「X-Powered-By: PHP/8.3.xx」とあれば、PHPとバージョンの両方が分かります。
ただし、この表記は隠されていることが多いです。表に出すと攻撃の手がかりになるので、レンタルサーバー各社は外しています。当社のサイトも、エックスサーバー上で確認したところヘッダーにPHPの表記はありませんでした。出ていればラッキー、出ていなくても判定は変わらない、という位置づけです。
$ curl -I https://cubrick.co.jp/
HTTP/2 200
server: nginx
link: <https://cubrick.co.jp/wp-json/>; rel="https://api.w.org/"
(X-Powered-By は出ていない)なお、上の応答の「wp-json」という文字もWordPressのサインです。ヘッダーかソースのどちらかに wp- で始まる文字があれば、WordPressです。
PHPなら次はバージョン。管理画面かサーバーで分かる
PHPで動いていると分かったら、次はバージョンです。見る場所は2つあり、WordPressの管理画面に入れるなら1つ目、入れないなら2つ目です。
WordPressの管理画面なら、サイトヘルスで分かる
WordPressの管理画面に入れるなら、ここがいちばん確実です。公式の案内はこうです。
WordPress ダッシュボードのサイドバーメニューから「ツール」>「サイトヘルス」を選択し、「情報」タブを選択します。「サーバー」セクションを開き、PHP バージョンが表示されるまで下にスクロールします。
WordPress.org サポート「PHP の更新」


見るのは最初の2つの数字です。8.3、8.4、8.5なら修正が続いている系列。8.2は2026年12月31日で修正が止まります。8.1、8.0、7.4は止まっています。WordPress公式の要件も、推奨を8.3以上としています。
バージョン 8.3 以上。
WordPress.org「要件」
「ステータス」タブに「最新ではないバージョンのPHP」と出ている場合も、同じことを指しています。
管理画面に入れないなら、サーバーの管理画面で見る
WordPressの管理画面のパスワードが分からない、制作会社しか持っていない、という場合は、サーバーの契約者用の管理画面で見ます。レンタルサーバーのPHPは、この画面で版を選ぶ仕組みなので、今の版もここに出ます。エックスサーバーのマニュアルではこうです。
「PHP Ver.切替」をクリックしてください。変更したいドメインの右側にあるペンアイコンをクリックして編集します。現在のバージョンを確認し、「変更後のバージョン」より変更希望のバージョンを選択ください。
エックスサーバー マニュアル「PHPのバージョンについて」
見るだけなら「現在のバージョン」を読んで閉じてください。「設定する」を押すと切り替わります。さくらのレンタルサーバは「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」、ロリポップは「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」、ConoHa WINGは「サイト管理」→「サイト設定」→「PHP設定」に、同じ画面があります。
サーバーの管理画面に入れるのは、サーバーを契約した本人です。請求書やサーバー会社からのメールの宛先が自社なら、ログイン情報は自社のどこかにあります。制作会社が契約している場合は、次の節へ進んでください。
どちらにも入れないなら、制作会社に聞く2つの質問
WordPressにもサーバーにも入れない場合、確かめられるのは作った会社だけです。聞くことは2つで足ります。
はい・いいえで返ってきます。WordPressならPHPです。「Wixです」「STUDIOです」と返ってきたら、PHPは気にしなくて構いません。
数字で返ってきます。8.2以下なら「いつ上げますか」まで聞いてください。返事が無い、連絡が取れない、という場合は、サーバーの契約者が誰かを確かめて、契約者ならサーバーの管理画面で見られます。
制作会社と連絡が取れない、保守契約が切れている、という場合は、当社にURLを送っていただければ、PHPで動いているか、WordPressか、バージョンがいくつか(外から分かる範囲)を無料で確認してお返しします。ログイン情報は要りません。
分かったバージョンが8.2以下なら、年内に上げる
| 確認したPHP | 状態(2026年10月時点) | やること |
|---|---|---|
| 7.4・8.0・8.1 | 修正は止まっている。2026年10月のphp2shellでも修正版が出なかった | 今すぐ8.3以上へ。古い本体・プラグイン・テーマのままだと切り替えで止まるので、テスト環境で先に試す |
| 8.2 | 2026年12月31日で修正が止まる | 年内に8.3以上へ |
| 8.3以上 | 修正が続いている | そのまま。本体・プラグインの更新を続ける |
8.1以前のサイトは、PHPだけ上げると古いテーマやプラグインが止まることが多いので、本体・プラグイン・テーマの更新とまとめて、本番のコピーで先に試してから上げます。手順はバージョンアップの記事に書いています。php2shellの経緯はこちらです。
何年も止めていたサイトは、上げる前に「すでに入られていないか」を見ておいてください。知らない管理者がいないか、wp-content の中に見覚えのない .php が無いか。判断がつかなければ無料のセキュリティ診断でURLを送ってください。自分で上げる時間が無い場合は、バージョンアップ代行で本体・プラグイン・テーマの更新からPHPの切り替えまで全部込み ¥24,800〜(税込)で行っています。



事例のサイトは、依頼主がPHPのバージョンどころか、WordPressだと知りませんでした。制作会社に任せきりで、その会社とも連絡が取れなくなっていた。そういうサイトほど、外から見るとすぐ分かります。古いままだからです。
実際の対応事例
「自分のサイトがPHPかどうか知らなかった」ことが、どう転んだかの1件です。
PHP 5のまま7年、知らないうちに乗っ取られていた会社サイト
会社サイトがエラー画面になり、サーバー会社から「復旧は不可能」と案内された。依頼主はサイトがWordPressであることも、PHPのバージョンも把握していなかった。制作会社とは連絡が取れず、管理者アカウントの連絡先はその制作会社のまま
WordPress 4.8.25とサーバーのPHP 5が何年も更新されず、2026年9月に公表された脆弱性を突かれて9月24日頃から侵入されていた。遠隔操作用の裏口が40個以上、本体のファイル8個が書き換えられ、不正プログラムを消しても自動で復活する仕組みが組み込まれていた
URLを受け取った時点で、外からWordPressとPHPの古さを確認 → 全ファイル約2.6GBとデータベースを手元に保管 → 切り離した環境で改ざん箇所を特定 → 最新版を新規に設置し、記事・写真5,165ファイルを1つずつ確認して移行 → PHP 5→8.3、全パスワード変更、管理者の連絡先を依頼主に変更、https化・WAF・ログイン保護・自動更新を設定
2026年10月8〜9日の2日間で、元のデザイン・記事・写真のまま復旧。不正プログラム0件、WordPress 7.1.3・PHP 8.3。以後は依頼主自身が管理画面のサイトヘルスでPHPのバージョンを見られる状態に
この件で最初にやったのは、この記事に書いたことと同じです。URLを受け取り、ソースに wp-content があるのを見てWordPressと判断し、テーマやプラグインの古さから放置の年数を見当づけました。依頼主がサイトヘルスを一度でも開いていれば、7年前に気付けたはずの話です。
よくある質問(FAQ)
- スマホしか持っていません。PHPかどうか確かめられますか?
-
スマホの標準ブラウザではソースの表示ができません。パソコンが使える人に頼むか、URLの末尾に .php があるページを探すか、制作会社に「WordPressですか」と聞いてください。当社にURLを送っていただいても構いません。
- Wixで作りました。PHPの脆弱性のニュースは関係ありますか?
-
関係ありません。WixやJimdo、STUDIO、ペライチ、Shopify、BASEは、サービスの会社がプログラムを管理していて、利用者がPHPの版を選ぶ画面はありません。対応が必要なら、サービスの側が行います。
- ソースに wp-content が見つかりませんでした。PHPではないということですか?
-
WordPressではない、ということまでしか言えません。URLに .php があればPHPです。無ければ、HTMLだけの静的サイトか、ほかの仕組みです。静的サイトでもお問い合わせフォームだけPHPで動いていることがあるので、フォームの送信先のURLも見てください。
- PHPのバージョンは、サイトを見ただけで分かりますか?
-
ほとんど分かりません。ヘッダーに X-Powered-By が出ていれば分かりますが、レンタルサーバーの多くは隠しています。バージョンはWordPressの管理画面か、サーバーの管理画面で見ます。
- 制作会社に聞いたら「大丈夫です」とだけ返ってきました。
-
「PHPのバージョンはいくつですか」と数字で聞き直してください。8.3以上なら大丈夫です。8.2以下なら「いつ上げますか」まで。数字が返ってこない場合は、サーバーの契約者が自社ならサーバーの管理画面で自分で見られます。
- WordPressは最新です。PHPも最新ということですか?
-
別です。WordPress本体の更新はPHPを上げてくれません。本体が最新でも、PHPが7.4や8.1のままということは普通にあります。サイトヘルスでPHPのバージョンを別に確認してください。
まとめ
- ホームページがPHPかどうかは作り方で決まる。WordPress・EC-CUBEなどはPHP、Wix・Jimdo・STUDIO・ペライチ・Shopify・BASEは気にしなくていい
- 外から分かるサインは3つ。ソースに wp-content があればWordPress=PHPで確定、URLの末尾が .php なら確定、ヘッダーの X-Powered-By は出ていれば確定
- バージョンはWordPressの「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」か、サーバーの管理画面の「PHP Ver.切替」などで見る
- どちらにも入れないなら、制作会社に「WordPressですか」「PHPは8.3以上ですか」の2つを聞く
- 8.2以下なら年内に8.3以上へ。何年も止めていたサイトは、上げる前に入られていないかを見る
- URLを送るだけで、PHPで動いているか・WordPressか・バージョンがいくつかを外から確認(無料・ログイン不要)
- 修正が止まっている版なら、いつまでに何を上げるかをメールでお返し
- 上げる作業は本体・プラグイン・テーマの更新とPHPの切り替えまで全部込み ¥24,800〜(税込)
- 本番のコピーで先に試して直してから本番へ。作業前のバックアップつき
- 営業の電話・メールはしません
合同会社キューブリック まずは状況をお聞かせください。作業前に内容と金額をお伝えし、追加料金はいただきません。
代表社員 / WEBエンジニア制作会社に聞いても返事が来ない、管理画面にもサーバーにも入れない、という方もURLだけで構いません。相見積もり歓迎・営業はしません。

